CAD製図基準の文字高とSXFの文字高

CAD製図基準では「文字は、JIS Z 8313:1998「製図-文字」に基づくことを原則とする。」となっています。 JIS Z 8313では文字の大きさは次のように定められています。
文字高JIS規格
区分記号比率寸法㎜
文字の高さh(10/10)h1.82.53.55 7 101420
小文字の高さc1(7/10)h1.261.752.53.5571014
小文字の尾部c2(3/10)h0.540.751.051.52.134.26
小文字の柄部c3(3/10)h0.540.751.051.52.134.26
ダイヤクリティカルマークの領域f(4/10)h0.721.01.422.845.68
文字枠の上下面と文字との隙間b4(1/10)h0.180.20.350.50.711.42

CAD製図基準に関する運用ガイドラインでは「MS ゴシック」「MS 明朝」を推奨しています。 AutoCADでは「MS ゴシック」「MS 明朝」は、次のように表示されます。英字や数字はJIS規格のhと同じ高さで表示されます。 日本語は文字高hの領域から少しはみ出す形で表示されます。幅も考えると「MS ゴシック」の方がJIS規格に近いように感じます。
JIS規格をMSゴシック,MS 明朝に

これをSXFに書き出してみると、下の様に文字サイズが全体的に小さくなってJIS規格で定められている文字高さで表示されません。 本来見た目の文字高さを文字高さとすべきですが、 SXFは、「見た目の文字高さ+文字上下の余白」を文字高さ情報としているため小さく表示されます。
JISフォントをSXF変換

文字幅も小さくなるので、図面の文字配置が崩れ見た目も悪くなります。見た目の文字高さをAutoCADの文字高さに合わせて変換することもできますが、この場合はソフトのチェック機能でエラーとなり、 JIS規格に準じた文字高で図面を作成しても、エラーと判断されるという矛盾が生じます。
ただ、国土交通省からダウンロードできる「電子納品チェックシステム」は文字高をチェックしませんし、電子納品に関する要領・基準 Q&Aでは、
確認は電子納品チェックシステムとSXFビューア等を利用した目視による確認を原則としていますので、受注者にて確認した市販CADソフトのエラーに関しては、発注者へ図面修正の依頼はできません。市販CADソフトのチェック機能の結果は参考扱いとしてください。
としていますのでどちらでもよいのかもしれません。