中心マーク、中心線コマンドの注意点

CENTERMARK(中心マーク)
CENTERLINE(中心線)
AutoCAD 2017以降 / LT 2017以降
図形に中心マークや中心線を作成します。作成された中心マークや中心線は、それぞれ”中心マーク”と”中心線”というオブジェクトになり、参照図形が変更されるとサイズや位置が自動的に調整され編集の手間が省けます。 自動調整は解除することも、再度割り当てることも可能です。

CENTERMARK(中心マーク)

  1. リボン [注釈]→[中心線]→[中心マーク]
  2. 円または円弧を選択します。
  3. 終了するには、「Enter」を押します。

CENTERLINE(中心線)

  1. リボン [注釈]→[中心線]→[中心線]
  2. 対象となる2つの線分を選択します。

先に中心線の画層やサイズ、線種尺度などを指定するには?

中心マークや中心線を作成した後で、オブジェクトプロパティからサイズや線種、線種尺度など指定することができますが、 システム変数の変更であらかじめ中心マークや中心線の画層や延長線の長さ、線種尺度を指定しておくこともできます。 (既存の中心マークや中心線には影響しません。)

中心線関連のシステム変数                
中心線関連のシステム変数
中心線のシステム変数説明図
CENTERMARKEXE中心マークから延びる中心線を表示するかどうかを指定します。
オン:中心線を表示します
オフ:中心線を非表示にします
CENTERLAYER新しい中心マークまたは中心線の既定の画層を指定します。
CENTERLTYPE中心マークと中心線が使用する線種を指定します。
CENTERLTYPEFILE中心マークと中心線の作成に使用するロード済み線種ライブラリ ファイルを指定します。
CENTERLTSCALE中心マークおよび中心線が使用する線種尺度を指定します。
CENTERCROSSSIZE自動調整中心マークのサイズを決定します。
CENTERCROSSGAP中心マークとその中心線の間のギャップを決定します。
CENTEREXE中心線の延長長さをコントロールします。

旧バージョンで編集することはできるか?

中心マーク、中心線は、AutoCAD2016以前の旧バージョンでは、「 匿名のブロック」として "*U224" などの名前で表示されます。この匿名ブロックは、REFEDIT[インプレイス参照編集]コマンドを使用しても編集することができません。 編集するには、「分解」して線分にしなければなりません。線の色も「Byblock」になり指定し直す必要があります。

AutoCAD 2017で中心マーク、中心線を作図した図面を旧バージョンのAutoCADで作業し保存した後、再度AutoCAD 2017で開くと「 匿名のブロック」に変換され編集することはできなくなります。編集するには「分解」する必要があります。
旧バージョンでの作業が想定される場合、ただの扱いにくいオブジェクトになってしまうので注意が必要です。

SXF形式での表示は?

「AUTODESK CALS TOOLS 2016」を使用してSXF形式「P21」へ変換してみなしたが、問題なく表示されます。