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AutoCADの図をEMFファイルに変換する方法

今まで「AutoCAD」の図を「Excel」や「Word」などの「Office」製品に挿入するとき、最もきれいに貼り付けられる方法は「EPS」ファイルに変換することでした。
しかし、2017年4月11日のセキュリティ更新プログラムより、EPSファイルを貼り付けても「この画像は表示できません。」というメッセージが表示されます。


EPS用 グラフィックフィルターに脆弱性が確認されたことから、脆弱性が回避できるまでグラフィックフィルターが「オフ」にされたようです。
回避方法として、レジストリを変更して「EPS」ファイルを表示できるようにすることもできますが、脆弱性があるためお薦めはできません。 Microsoftのサポートページでは「EPS」を「EMF」など別の形式に変換するソフトとして「Adobe Illustrator」を紹介していますが、高価なため、 ここでは別の方法を紹介します。

AutoCADの図をEMFファイルに変換する方法

現在、AutoCADから直接「EMF」ファイルへ書き出すことはできませんが、フリーソフトを仲介して変換することができます。 流れを簡単に記すと、

AutoCAD→PDF→Inkscape（フリーソフト）→EMF

といった流れです。

「dxf」を「EMF」へ変換できるソフトもありますが、「PDF」→「EMF」とすることで、 AutoCADの印刷設定が線の太さに反映されます。

Inkscape（フリーソフト）は、ベクトル形式の画像を作成できる多機能なドローソフトです。日本語にも対応していて、ポータルブル版もあるので手軽に導入することができます。
「EMF」ファイルへの変換も簡単で、「Inkscape」を起動し「PDF」ファイルを開いて「EMF」形式に保存するだけです。
「Excel」や「Word」などに張り付ける場合は、「EPS」ファイルを挿入するときと同様に、[挿入]→[画像]から挿入できます。


また、「Inkscape」で「PDF」を開いた状態で、挿入したい画像を選択し、それをコピーしてExcel側で「形式を選択して貼り付け」 →「図（拡張メタファイル）」でも簡単に貼り付けすることができます。

「Inkscape」でできなかったこと

「Inkscape」では「EPS」を開くことができないため「EMF」に変換することはできないようです。 また「dxf」ファイルも開くことができるようですが、AutoCADで作成した「dxf」図を「Inkscape」で開こうとしましたが、自分の環境では上手くいきませんでした。